上咽頭癌日記【ep4:告知】
↑前回の続きです
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九州の博多へ転勤してきて、生活にも慣れてきた。
とりあえず友達もいないし、営業所だから人も少ないので
ひとり遊べる楽しみを探していた。
埼玉時代には考えられなかったけど、
仕事終わりにスポーツジムやサウナいって体動かすのが趣味みたいになり
ほぼ毎日のように行っていた。
いたって健康体!
仕事は相変わらずな感じだったけど、この趣味のおかげで
うまくストレス発散ができていたんだと思う。
そして
2011年5月末・・・
序章でかいているので↓のブログを見てもらいたい
僕は会社で仕事もせずにずっと病気のことを調べていた。
珍しい病気らしくあまり情報はたくさんはなかったが
調べれば調べるほど自分の症状がその病気にあてはまる・・・
もう頭の中はぐちゃぐちゃです。。。
その日たしか所長とご飯を食べにいったような気がするけど
心ここにあらず状態だったとおもう・・・
次の日
通っていた耳鼻科の病院に紹介された九州がんセンターへ。
紹介状をもっていって、自分の名前が呼ばれるのを待った。
(この時もいろんなことを考えていたと思うが、もう忘れてしまったな・・・)
「リクゾウさん中へどうぞ」
僕は入っていく。
病院の先生は紹介状を確認して、
さっそく内視鏡で鼻の中を確認した。
そして、鼻の奥にある出来物の細胞を採取するために
器具を鼻の奥の方へぐいぐいといれていく・・・
「ちょと痛いかもしれないけど、我慢してね」
と、次の瞬間・・・・
ブチブチ・・・・!!!
体の中から聞こえる音が脳内に響きわたる・・・
そして痛い・・・!!
細胞を引きちぎられて採取はなんとか終わった。
そしてまた診察席にもどり先生が
「まだ検査結果でてないから、100%じゃないけど、
内視鏡で見た感じと症状から”上咽頭癌”っていう癌ですね」
・・・・・・・・・
癌?
おれが?
24歳なのに?
あれ?
こういうときって、
「今日はご家族の方とご一緒ですか?」
とかって言われて、
まずは家族とかに先に告知するもんだと思ってた
けど、もういきなり本人に
告知キターーー
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でも、前日にある程度その可能性はあるなとは思っていたので、
意外と冷静だった。
細胞の検査結果はまた後日ということで、
その時はできればご家族の方と来てくださいと言われた。
病院を出てすぐ、まず妹に電話をした。
たまたま仕事が休みみたいだったので、連絡がつき、
かなり久しぶりの電話でいきなりこんな話とは思ったが
今までの流れを話した。
すごく冷静に。
妹から家族に伝えといてと言っておいた。
きっと家族の方が頭真っ白状態になっただろうな。
会社にもどり所長に報告。
その日から検査結果を聞きにいくまでは会社には来てたけど
営業にはでず、ずっと内勤していた。
内勤といっても、たぶん仕事できなくなるだろうから、
引き継ぎの準備というか、データ整理などをしていたと思う。
そして数日後
実家兵庫県から、妹と祖母に来てもらい
がんセンターへ一緒に行き
一緒にがん告知を受けました。(24歳の6月)
続く