24歳で上咽頭癌になっちゃいました。(現在31歳)

24歳で癌になってしまったが、今31歳元気に生きています!

上咽頭癌日記【ep2:病院】

これは「上咽頭癌日記【ep1】」の続き2010年秋からの話です。

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異変が起こってから約半年近くたってから、

土曜日もあいてる近所の耳鼻科に行くことにした。


子供の頃はよく病院に行ってたみたいだが、


今まで健康だけがとりえというか、

病院とかほとんどお世話になったことがないから
耳鼻科に行くのももちろん人生で初である。
(たぶんw)

 

時期的なもの土曜日ということも関係しているのだろうか、

ものすごく人が多い・・・・    

とくに子供連れのお母さん・・・・

病院はそんなに大きくないのだが、とにかく人だらけだった。

 


何時間待ちだろうか・・・・   

帰ろうかなと思った(笑)

でも、土曜日くらいしか行けないから待つことにした。

 


どれくらい待っただろうか、

結構まってから自分の名前が呼ばれ診察が始まった。

 

医「今日はどうされました?」

 

僕「以前から耳がおかしくて、

なんだか水がたまった感じで先日に血の混じった痰のような物を吐き出しました」


ま、こんな感じで状態を伝えると医者は耳を覗き


医「水が溜まってるね。 聞こえないでしょ?」

 

僕「はい。ほとんど 水の中にいる感じです」

 


その後は耳の気圧の検査?みたいなものをしたあとに、


「風通し」

という鼻から細い棒の様な物をつっこんでいき、
耳に風を通す治療をしてらった。

 

この初めての治療は衝撃であった。


鼓膜の内側に溜まっている水が掻き回される!

体の内側から間近で掃除機をフルでかけているような騒音がする!!

 

ゴロゴロッ!!!ブイーン!!!ブオーン!!プシャーー

 

初めてだったのでなかなか苦痛であった。


そして、空気が少し入ったのかまた耳の内側では

水がころころ動くのがわかるようになった。

だがしかし、聞こえに関してはほぼ変わらない。

 

医「鼓膜切開して水を抜けばすぐ治るだろうけど、どうする?」

 

僕「え・・・ 切開はちょっと・・・」

 

医「切開はいつでもできるからね。ちょっとまこの治療方法を繰り返してみましょう」

 


こんな感じで初診は終わり、効果があるのかないのかよくわからないが、


薬を処方してもらい、また来週行くことにした。


(初めての体験だったからなのか風通しをしたせいで病院をでたあとはずっと頭がくらくらしていました・・・)

 

 

そして1週間後・・・・

 


また前回同様かなり待ってから診察が始まる。


医「あれからどうですか?」

 

僕「とくに変化なしですね・・・」

 

医「じゃぁもう一度風通ししてみましょうか」

 

僕「あ、はい・・」


医者は滲出性中耳炎ということで治療をしてくれている

ここからは前回同様で、治療が終わりまた来週くることにした。

(この時すでに癌はあったはずだが、内視鏡などの検査はしていないため発見されず・・・)


こんな感じで病院に通うことになったが、はっきりいって全然変化がない。

変化がないし病院自体嫌いなので、

1週間あいたり、2週間あくこともあった。

 

こんなことを繰り返してる内に2010年もあっという間に終わり、

2011年新しい年が始まった。

 


2011年1月

 


新しい年も始まり、

秋ぐらいか新しく担当していたところもようやく名前を覚えてもらいだした矢先のある日の朝・・・


いつものようにメールチェックと営業にでる準備をしていたら部長から


部「ちょっと時間あるか?」


僕「あ、はい・・・」

 


時間あるか? なんか言葉のトーンもなんか違和感を感じる・・・


部長と僕は個室へ行く。

 

部長「最近どうや 営業も順調か?」

 

僕「はい ようやく新しい担当先の営業さんたちにも名前おぼえてもらいこれからですね!」

 

部長「そうか。お前は入社して何年目やったか?」

 

僕「今2年目でもうすぐでまる2年になります」

 

部長「あれ、まだ2年目? もっと昔からおるような感覚やったわ・・・」

 

僕「あ、そうですか・・・w」

 

部長「まー単刀直入に言うぞ」

 

僕「はい?」

 


ん?? なんか嫌な予感・・・・

 


部長「九州に異動の話があがっとるんや」

 

僕「え・・・・」

 

ようやくこの関東の土地にも慣れ、仕事も慣れてきて、

年の近い先輩方にかわいがってもらい、

仕事は嫌だけどなかなか楽しくしていたし

私生活では彼女もできて少し充実してきた矢先に・・・・

 

 

まじかよ・・・・・・

 


部長からは会社の人事の話をされて僕は心ここにあらず状態ではあったが、

話を聞き、今すぐ答えは出さなくてもいいが考えといてくれという話であった。

 

部長との話も終わり、

 

僕はテンション超下がった状態で

 

「いってきます・・・」

 

といって、事務所をあとにしたのである。

 

 

続く